広仁会広島支部 > 新規開業会員のご紹介 > 平成21年 新規開業会員のご紹介




 平成21年中に開業された広仁会広島支部会員の先生方をご紹介します。
 個人情報保護法案の施行以来名簿作りが困難となり、新規開業の先生方の正確な情報を把握することも大変難しいため、掲載漏れの先生がございましたら幹事までご一報いただけると幸甚に存じます。(50音順)



いしがめ小児科
広島市東区温品7丁目10-11-20

 本年5月より、東区温品7丁目で開業させて頂きました。この地より、小・中・高・大へ通学し、勤務の関係で県内を異動して40年ぶりの故郷ですが、土地勘ももどらず全くの浦島太郎状態です。ただ、広仁会および小児科同門会の先生方には、開業に際しいろいろとご配慮・ご指導頂き厚くお礼申し上げます。小生は、学園闘争後の昭和45年に広島大学を卒業し、インターンなく直接小児科に入局。国立大竹病院をへて、中国労災病院に10年間、その後廿日市市の国立病院に14年間お世話になりました。特に最後の勤務地では国立大竹病院との統廃合を控え、厚生労働省に幾度も呼ばれ指導を受けました。その間に感じた事は、①国は病院を序列化し、それに基づいて予算・人員を配置し変えない(努力を認めない) ②国の決定が最優先で、現場の声が上に上がらない(現場重視の人材はエリートコースを外される) です。会議後に東京駅地下の大丸デパートで酒と夕食の駅弁を買い、新幹線の中で思案したものです。また、医師の補充も指摘されましたが、広仁会の理解ある先生がたのご協力で定員割れだけは避ける事ができました。この人事の相談のため大学病院の正門を入る度に、テニスと山歩きに明け暮れた学生時代を思い出し、いつもふる里に帰った感じでほっとしました。今回大きなトラブルもなく退職し、いわゆるアラ還での開業となりました。クラス仲間はハッピーリタイアする中で、どうなる事やら。気分は現役なれど、体力・知力とも問題ありで、いろいろとご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

石瓶 紘一(昭和45年卒)


うえき泌尿器科クリニック
広島市安佐北区可部4丁目6-2

 平成21年4月11日に安佐北区可部に泌尿器科クリニックを開業しました。場所は安佐北区役所のすぐそばで、安佐市民病院からは車で5分程度です。私は昭和58年に広島大学を卒業し泌尿器科学教室に入局、広島大学病院、松山赤十字病院、中電病院、北九州総合病院と県内、県外と広く研修しました。碓井 亞先生、井川幹夫先生の指導で膀胱がんの研究を行った後、広島総合病院、安佐市民病院にて前立腺癌、膀胱癌を中心に外来診療ならびに多数の手術を経験させていただきましたが、あふれてきて長時間待っていただいている外来患者さんの受け皿となれたらと考え、可部地区に泌尿器科専門で開業しました。病院時代と比較して開業後は明らかに運動量が落ち、それに伴い体重、ウエストの増加を感じる日々です、病院時代よりテニスは週2回、ハードにこなしていましたが、それでは不足なようです。もしテニスするに当たり人数不足な時は、当クリニックまで連絡いただければ飛んでいきますのでよろしくお願いいたします。最後になりましたが広仁会の諸先生方には今後とも引き続き御指導御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

植木 哲裕(昭和58年卒)


かでな泌尿器科クリニック
広島市南区段原日出1丁目15-13-4F

 平成21年4月20日に、南区段原で泌尿器科クリニックを開業いたしました嘉手納です。今回、24年間の勤務医生活にくぎりをつけて開業いたしました。名前からもお分かりかと思いますが、出身は沖縄で昭和54年に広島大学に入学し、昭和60年に卒業、その後、当時の仁平教授の主宰される泌尿器科学教室へ入局し、双三中央病院(現、三次中央病院)、国立福山病院、大分にある中津第一病院、広島総合病院を経て、大学へ帰学、碓井元教授の元、尿路上皮癌や膀胱機能障害について臨床経験をつまさせていただき、平成8年より国立福山病院(現、福山医療センター)、呉医療センター、東広島医療センターと、旧国立病院をまわり、今回の開業となりました。勤務医としての経験は、一通り経験を積んできたつもりですが、開業となると事務手続きや、諸届け等で戸惑うことの多い毎日です。今後、病院勤務医ではやれなかった高齢者、あるいは通院困難な患者様についての訪問診療、在宅医療等についても泌尿器科医として関わっていくことができればと考えております。同門の先生方にはこれから、いろいろとご迷惑をおかけしたり、お世話になることが多いことと思いますが、今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。

嘉手納 一志(昭和60年卒)


さとう脳神経外科クリニック
広島市南区翠2丁目5-5

 平成21年6月1日に南区翠2丁目で「さとう脳神経外科クリニック」を開設させていただきました。開院にあたりましては広仁会会員の先生方をはじめとして多くの方々にご援助いただきましたことを、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。私は、昭和61年に広島大学を卒業し、脳神経外科に入局しました。広島大学医学部附属病院、北九州総合病院、松山赤十字病院、県立広島病院(医長)、安佐市民病院(部長)で様々な脳神経疾患の研修をさせていただきました。特に県立広島病院では2回(合計9年間)にわたり研修をさせていただき、新生児からご高齢の患者さんまで多岐にわたる脳外科的疾患の診断・治療の研鑽を積ませていただきました。平成6年に魚住 徹教授(現名誉教授)の御指導のもと「松果体部腫瘍のMRI画像診断」のテーマで医学博士を取得させていただいたこともあり、中枢神経系の画像診断がライフワークの一つとなっており、開院にあたりましては1.5テスラMRIを導入いたしました。最後になりましたが、広仁会の諸先生方におかれましては、今後ともご指導ご鞭撻を承りますよう宜しくお願い申し上げます。

佐藤 秀樹(昭和61年卒 脳神経外科学)


しみず小児科
広島市東区東蟹屋町10-21

 平成21年8月より広島市東区東蟹屋町にて小児科を開院させて頂きました清水浩志と申します。この場をお借りして自己紹介させて頂きます。昭和60年に広島大学を卒業し、広島大学小児科学教室に入局、福島生協病院、広島市立舟入病院で小児科全般の研修をさせて頂きました。平成元年から大学に戻り上田教授、坂野先生の指導で小児免疫学の研究を行い学位を授かりました。平成8年から前任地である中国労災病院に13年間勤務し、小児科全般、未熟児医療の経験を積ませて頂きました。今回医院開設にあたっては、病児保育室と臨床心理士を配置したカウンセリングルームを併設しました。一般診療だけでなく、子どもが病気になった時に両親が仕事を休まなくてもよいように支援するとともに、近年増加している不登校や発達障害に関する相談にも応じられる体制を整え、乳幼児の育児相談から、学童のカウンセリングまで相談にのれるクリニックとして地域のこども達の役に立てればと思っています。今後も先生方にはお世話になることが多いと思いますがよろしくお願いいたします。

清水 浩志(昭和60年卒)


須山麻酔科クリニック
広島市西区高須台3丁目23-15

 平成21年4月1日から西区高須台に「須山麻酔科クリニック」を開院させて頂きました。出張麻酔を主たる業務とするクリニックでございます。開院に際しましては、多くの方々に、ご助言ならびにご協力いただきまして誠に有難うございました。私は平成5年に広島大学を卒業し、麻酔蘇生学教室に入局いたしました。広島大学医学部付属病院、県立広島病院、松山赤十字病院、広島総合病院で麻酔全般をはじめ、小児麻酔・心臓麻酔・産科麻酔・脳神経外科麻酔などの特殊麻酔を研修させていただきました。平成10年に広島大学に戻り、大学院では弓削孟文教授、河本昌志助教授(現教授)、森脇克行講師をはじめとする諸先輩方のご指導のもと博士号を取得いたしました。その後は、県立広島病院救命救急センターにて7年間、救急医療および集中治療に携わってまいりました。「出張麻酔のクリニックって何?」と思われる先生方も多いかと存じます。特定の病院に勤務するのではなく、麻酔科医を必要とされている先生方の要請に応じて、出張による術中管理をさせていただくクリニックであります。当院の目標は、救急医療にも精通した信頼できる術中管理の提供であります。東京や大阪など大都市では出張麻酔での開院も増えてきておりますが、100万人都市広島では、まだそんなに多くの先生方が出張麻酔で開院しておられません。麻酔専門医の術中管理をご希望される患者様や諸先生方のお役に立てれば幸いでございます。医局の関連病院在職中には広仁会の諸先輩方には大変お世話になり、また平成18年には名誉ある広仁会も賜り、この場をかりまして改めて感謝申し上げます。若輩のため、諸先輩方には何かとご迷惑をおかけするかもしれませんが、今後も引き続き、ご指導ご鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

須山 豪通(平成5年卒)


つじ心療内科
広島市安佐南区東原1-1-2-2F

 こんにちは。はじめまして、つじ心療内科の辻誠一と申します。この度、今年7月に広島市安佐南区東原の地にて開業させて頂きました。私が開業を決意したのは1年くらい前のことですが、今後どういう形で医療を続けていくかを考えた末、開業という道を選びました。元々はあと5年、いや10年以内には友人と一緒にでも開業しようかなぁと考えていましたが、思い立ったらすぐに実行したがる性格のためか、気力の充実している今こそ開業しようと考えるようになりました。私の略歴ですが、広島大学を卒業後、広島大学病院神経科精神科および救急部、国立病院機構福山医療センターにて心療内科・精神科・救命救急領域の基礎を学びました。大学院入学後はラットを用いたストレスに関する研究に没頭していました。開業して研究から遠ざかることは非常に残念です。大学院修了後、広島市立安佐市民病院では心療内科・神経内科領域の疾患の診療に数多く携わることが出来ました。国立病院機構賀茂精神医療センターでは急性期治療病棟の担当医長として一刻も早く治療を要する精神科領域の疾患の診療に携わりました。その後、島根大学病院神経科精神科の講師としてとして附属病院にて医療を行うと共に研究や教育に携わってまいりました。このように勤務先によって診てきた疾患は大きく異なり、このことが私の一精神科医としての臨床能力に大きく寄与していると思っています。これは広島大学精神科の山脇教授や島根大学精神科の堀口教授を始め、諸先生方の御指導のお陰で今の私があると感謝しております。現在、開業して2か月が経ちましたが、これまでと異なりいわゆる医療以外の業務に頭を悩まされることが多い日々を送っております。しかし、診察はとってものんびりしており、患者さんに勇気や元気を分けてもらいながらやっております。みなさん、これからもどうぞよろしくお願いいたします。あ、私の情熱をこめたホームページ(http://www.tsuji-clinic.ecnet.jp)を是非ご覧になってください。

辻 誠一 (平成9年卒)


馬場クリニック
広島市安佐北区深川5-39-2

 25年あまりの勤務医生活に別れを告げ、一国一城の主をめざし、H21.10.1安佐北区、高陽のメイン道路、県道37号線沿い(高陽中央通り)の深川に内科、胃、大腸内視鏡、肛門、外科、リハビリを中心としたクリニックを開院させていただきました。自分一人ではしんどいので、20台の駐車場と愛想のいい別嬪さんの受付、気立てのいい看護師、腕のいい鍼灸整体師らに最初から助けてもらい、学園祭ののりで、みんなで地域の人々にビラを配ってスタート。しかし、開業ってエネルギーが要りますね。場所探しから、地主との交渉。ゼネコンさんとの建物関係の話し合い。医療機器メーカーや銀行との交渉。院外薬局への依頼やスタッフの募集と選定。コマーシャル。開院1か月前からスタッフと、100金shopに走ったり、掃除用具を揃えたり、てんてこ舞い。レントゲンや電子カルテの使い方もそこそこに、疲れきって開院日。これから、開業される先生、できるだけエネルギーのある若いうちがいいかもしれません。幸い、すべての面でいい人に恵まれ、ずいぶん支えてもらいました。やっぱり、人ですね。開院してからも患者さんが多ければ多いで疲弊し、天候とかでやや少ないと“やばい”と気苦労します。ただ、来てくれる一人ひとりの患者さんが大切になりました。早朝、GIF、エコー、午前外来、昼休みにCFして、午後外来で、ときに夕方訪問、木曜と土曜の午後に痔の手術やポリペク。昼食もそこそこに4カ月。やっと350件の内視鏡。疲れた所へ、スタッフのもめ事や患者さんのクレームやちょっとしたトラブル対応。インフルエンザウイルスは下火なのに、電子カルテにウイルス感染したり。幸い、すべての面でいい人に恵まれ、支えられ、なんとかやっています。やっぱり、人ですね。開業医の諸先輩。先生方のご苦労がほんの少しわかりかけています。明るく楽しく患者さま本意のサービス提供をこころがけていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

馬場 信年 (昭和59年卒)


広島リウマチ・内科クリニック
広島市中区鉄砲町10-13 八丁堀伊藤久芳堂ビル3F

 平成21年5月1日に八丁堀天満屋向かいに「広島リウマチ・内科クリニック」を新規開院させていただきました。学生時代は野球部に所属しておりましたが,昭和63年に広島大学医学部を卒業,第二内科に入局し,山木戸道郎教授のご指導のもとに学位を取得いたしました。大学院在籍中は膠原病・間質性肺疾患・遺伝子治療などの勉強をさせていただいておりましたが,最も興味を持っていた関節リウマチの病態形成に関する研究を発展させようと,平成11年から米国カリフォルニア大学サンディエゴ校リウマチ・アレルギー・免疫学教室 Gary Firestein教授のもとで3年間勉強する機会を得ました。その後,東京女子医科大学膠原病・リウマチ・痛風センター勤務を経て,平成21年の4月まで広島市民病院リウマチ・膠原病科に6年あまり在籍いたしました。広島市民病院では総合病院として各科の協力を得て,非常に多くの膠原病の診断,治療にあたらせていただくことができました。このような経験を踏まえ,「リウマチ性疾患」を専門とする内科系クリニックを立ち上げた次第です。「リウマチ性疾患」はなじみが薄い先生方もおられるかと思いますが,関節リウマチ・強皮症・シェーグレン症候群・全身性エリテマトーデスといった膠原病のほかに,痛風・骨粗鬆症などが対象となります。特に関節リウマチの治療は生物学的製剤と呼ばれる新薬の登場で関節の変形や破壊が抑制できるようになり,革命期を迎えたと言われております。こうした治療に力を入れていきたいと考えておりますが,リウマトイド因子や抗核抗体が陽性を示したり,手指のこわばり・関節や筋肉の痛みなどで診断に迷われる際は気軽に相談していただければ幸いです。最後になりましたが,広仁会の諸先生方におかれましてはいろいろとお世話になることが多いかと存じますので,今後ともご指導ご鞭撻の程どうかよろしくお願い申し上げます。

山西 裕司 (昭和63年卒 内科学第二)