広仁会広島支部 > 新規開業会員のご紹介 > 平成23年 新規開業会員のご紹介




 平成23年中に開業された広仁会広島支部会員の先生方を紹介します。
 近年新規開業の先生方の正確な情報を把握することが大変難しくなってきています。掲載漏れの先生がございましたら幹事までご一報いただけると幸いです。(卒業年度順)



広島女性クリニック
広島市中区三川町1-20 ピンクリボン39ビル4F

 平成23年4月18日より、広島市中区三川町にあるピンクリボン39ビル4階にて広島女性クリニックを開院しました。私は昭和53年に広島大学を卒業し産婦人科学教室に入局後、大学、関連病院で産科・婦人科の研修をした後、昭和59年には米国ニューヨーク市のコロンビア大学に留学する機会をいただきました。留学中は婦人科腫瘍学の研鑚とヒトパピローマウイルス(HPV)感染による子宮頸がん発生の分子生物学的研究に従事し、子宮頸部前がん病変(異形成)がHPV16型、18型感染に起因することをまとめました。最近はHPV予防ワクチンで再び脚光を浴びています。その後、広島大学病院では婦人科腫瘍(とくに悪性腫瘍とその前がん病変)を中心とした診療と研究を行い婦人科腫瘍は自分のライフワークとなりました。平成18年から広島市立安佐市民病院で5年間勤務後、現在に至っています。当ビルは、すでに女性に多い乳がんの検診、治療が行われており、いままでの経験を生かして女性特有な子宮がんなどの婦人科がん検診をはじめ、一般の婦人科疾患の診療と適切な婦人科腫瘍の診療情報の提供を目指して、少しでも地域医療に貢献できればと思っています。また、日本臨床細胞学会広島県支部の活動を通じて、子宮がん検診の普及と精度管理に努めています。今後も、広仁会の諸先生方にはいろいろとお世話になると思いますが、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

永井 宣隆(昭和53年卒)


おさだメンタルクリニック
広島市中区袋町1-4 Namiki k2 2F

 私は広島大学を昭和60年に卒業後、神経精神医学教室に入局させていただき 以来おもに総合病院での精神科臨床を中心とした毎日を過ごしてまいりましたが、縁あって 大先輩である赤松和彦先生のご勇退のあとをうける形で 平成23年4月より 広島市中区袋町で おさだメンタルクリニック(精神科・心療内科)を開業いたしました。これまで 広島大学病院、県立広島病院、広島静養院(現府中みくまり病院)、広島市民病院、広島県立保健福祉短大(現広島県立大)、JA吉田総合病院を経て、平成14年から安佐市民病院に奉職してまいりました。それぞれ多くの広仁会の先生方にご支援いただきこれまで過ごせたと心より有難く感謝しております。そろそろ開業して1年経ちますが、勤務医時代以上に 精神医療のニーズの高さ・多様さを 肌で実感しております。 微力ではありますがこれまでの私のささやかな経験を活かして地域精神医療の一翼を担うべく努力してまいる所存でありますので 今後ともなにとぞよろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

長田 昌士(昭和60年卒)


平尾外科整形外科クリニック
広島市佐伯区五日市駅前1丁目11-39

 私は野球部で明け暮れた大学生活を平成4年に終え、同年広島大学整形外科学教室に入局し生田義和名誉教授の門下生となりました。広島市民病院に始まり複数の関連病院で修練を積ませて頂いた後、平成11年に広島大学大学院に進学いたしました。当時の助教授である杉田孝先生より「骨肉腫細胞に対するリポソームを用いたターゲッティング遺伝子治療」という研究テーマを与えられ、平成15年に越智光夫教授のご指導の下で、学位を取得させて頂きました。分子生物学においては全くの初心者でしたので、学内の複数の研究室に出入りし手ほどきを受けました。これまでご指導頂きました生田義和名誉教授、越智光夫教授、杉田孝先生をはじめとする医局の先生方、杉村功先生をはじめとする関連病院の先生方、ならびに実験でお世話になりました各研究室の先生方には、この場を借りまして改めてお礼申し上げます。
 さて、私の勤務する診療所は今年で開設63年目となります。祖父昇(のぼる)が戦後千葉より帰広し、昭和24年に広島市佐伯区五日市駅前で内科、小児科、婦人科を開業しました。休日や時間制を特に設けず、午前には外来を午後には当時珍しかったスクーターに乗って往診をし、開腹手術も数多く行ったそうです。「日進月歩に医学は進歩する。医師たる者は努めて勉学に勤しむべし」と常々口にしていたと聞きます。父勝(まさる)は昭和38年に久留米大学を卒業し、広島大学病院第1外科(上村外科)に入局しました。心臓グループに籍を置き、人工心肺装置の一切の責任を負う毎日を続ける傍ら、松浦雄一郎先生のご指導の下で、昼夜問わず自動制御性冠灌流の実験を行っていたそうです。昭和49年春大学病院を辞し、祖父とともに五日市で診療を開始し、19床の内科・小児科・外科・循環器科をスタートしました。要請に応じて往診を数多く行い、必要時には入院させて終末期医療にも携わっていました。昭和59年には祖父の最期を父が在宅で看取りました。
 私は平成18年4月に県立広島病院を辞し、父をサポートする形で祖父の代から続く医院の仲間入りをすることになりました。その父も平成22年秋に新たに膵臓癌がわかり、闘病の末平成23年6月5日に73歳で他界しました。
 父がリタイアし私が一人で診療所を担うようになって1年4ヶ月が過ぎようとしています。地域医療を担う3代目開業医として、また20余名のスタッフを有する施設長として、その責務の重さをひしひしと感じる今日この頃です。これから迎える高齢化社会において、整形外科医としての専門性を生かし、社会に利するような仕事を展開していきたいと考えています。広仁会の諸先生方には今後ともご指導ご鞭撻、ならびに叱咤激励を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

平尾 健(平成4年卒)


水入クリニック
広島市東区牛田早稲田1-23-8

 平成23年4月1日より広島市東区牛田早稲田で内科・外科のクリニックを開院させていただきました、平成9年卒業の水入寛純と申します。広島城北高校を卒業後、広島大学医学部に進学し、学生時代は準硬式野球部に所属し、その他霞キャンプ、医学展、霞祭などに参加させていただきました。卒業後は広島大学原医研腫瘍外科に入局しました。済生会広島病院、東大宮総合病院(埼玉)、北見中央病院(北海道)、安佐市民病院、広島大学病院と勤務し、その間大学院では食道癌のDNAメチル化で学位を取得しました。その後も大学で主に食道癌、胃癌、乳癌の診療、研究、研修医の指導を行っておりましたが、平成19年にメディカルパーク野村病院に異動となってからは、内科、外科、地域医療についても研鑽を重ねてまいりました。以前から、いずれは地域に医療を還元したいという思いがあり、8年前から暮らしております牛田早稲田の地で、妻が代表を務める音楽教室(Miu音楽アカデミー)と併せて開業させていただくこととなりました。標榜科は内科・外科、胃腸内科、肛門外科、内分泌内科です。消化器外科医としてのこれまでの経験を生かし、外傷の処置や上部・下部消化管内視鏡検査、痔の日帰り手術も行っております。また乳腺、甲状腺の診療もしております。その他、ホームページの随時更新や院長ブログ、医療と音楽の融合ということで、コンサートと健康講座を併せて行ったり、早く地域に認知していただけるよう努力しております。実は平成9年卒業生の学年代表なんですが、これまで広仁会には足が遠のいておりました。今後は少しずつですがかかわっていきたいと考えておりますので、ご指導、ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。

水入 寛純(平成9年卒)