広仁会広島支部 > 新規開業会員のご紹介 > 平成24年 新規開業会員のご紹介




 平成24年中に開業された広仁会広島支部会員の先生方を紹介します。
 近年新規開業の先生方の正確な情報を把握することが大変難しくなってきています。掲載漏れの先生がございましたら幹事までご一報いただけると幸いです。(卒業年度順)



医療法人社団 たかし会 尾鍋外科病院
広島市中区国泰寺1-9-12

 昨年11月に医療法人たかし会尾鍋外科病院の院長に就任致しましたので、この誌上を借りてご挨拶申し上げます。平成19年3月に県立広島病院を定年退職後昨年3月まで廿日市市のJA広島総合病院の院長を務めておりましたので、当広仁会支部には3年半ぶりの復帰になります。 卒業時は入局ボイコット運動の真最中で、多くの同級生と共に1年間土谷病院にお世話になっていました。第2外科の大先輩である故尾鍋隆先生は、当時土谷病院の副院長として連日手術に明け暮れておられ、そのお手伝いをしながら先生に外科医としての手ほどきを受けました。そして大学病院在籍中の20年間はアルバイト先病院として尾鍋外科病院で週一回の外来診療を続け、しばしば手術もさせてもらいました。また、ゴルフの師匠として不肖の弟子を根気よく指導もして頂きました。そのようなご縁もあり、尾鍋先生ご逝去の後を受けて奥様を理事長として病院運営を任されることになりました。嘗ての尾鍋外科病院は市内有数の救急病院でしたが、現在110床の病床は大半が透析入院患者を含めた慢性期入院患者で占められ、大きな手術室もほとんど使われておらず、外来機能も十分には発揮されていません。時の流れを実感する毎日ですが、これからの時代のニーズに応じた医療を提供するためには、遊休設備の活用、施設の改修、職員の再研修などが必要と考えています。幸い救急医療で鍛えられた看護師さんが多く、重症患者対応も苦にしない姿は頼もしく、医師も働き盛りの副院長をはじめ大学から外科医を常に派遣して頂いているので、近隣の総合病院の潤滑油として機能する病院を目指したいと思います。また、在宅患者や救急患者の入院支援も地域貢献において大切だと考えています。長年広仁会広島支部にお世話になりながら、何らお役に立てていないことに忸怩たる思いですが、今後少しでも広仁会の発展に寄与したいと存じます。よろしくお願い申し上げます。

福田 康彦 (昭和43年卒)


霞クリニック
広島市南区東雲本町1-2-27

 この度南区東雲本町1丁目にて放射線診断科として画像診断に特化した「霞クリニック」を開業しました辻 修一と申します。S58年広島大学医学部卒で、放射線科医学教室に入局後、広島赤十字・原爆病院、国立呉病院、広島大学病院、広島市民病院、広島総合病院勤務を経て、H12年には中四国地方では初となる遠隔画像診断センター「エムネス」を設立し、多くの施設とのネットワーク構築により遠隔画像診断という新たな分野を確立させることができました。そしてエムネスとの連携を維持しつつ、今回MRI・CTを導入して新しく画像診断センターとして開業致しました。私どもは画像診断専門医として医用画像に対し的確な読影を行い、レポートを迅速に配信することを主たる仕事にしていますが、そのためには病態に合わせ一例一例最適な撮像条件、撮像方法にて検査を行うことが必要です。当院では経験豊富な画像診断専門医と放射線技師との連携によりそれを実現させていく所存です。また先生方の診療時間を無駄にせず一刻も早い診断のために、簡単でスピーディーな予約を心がけます。CTは当日での検査が可能であり、MRI(1.5T)も2台稼働させていますので、時間帯が合えば当日の検査も致します。検査だけでなく、報告書においても当日配信が可能ですので、お急ぎの症例があればご遠慮なくお申し付けください。また、遠隔画像診断で培ったノウハウを用い、当院の画像やレポートはインターネット環境下でご依頼の貴院内にて参照していただくことができますのでご利用ください。質の高い画像診断を提供し、患者様が安心して検査を受けられるようにスタッフ一同、一丸となって取り組み、地域の医療機関との連携を進め、患者様の生活の質(QOL)を高めることを目指して参ります。皆様のご指導、ご鞭撻を宜しくお願い致します。

辻 修一 (昭和58年卒)


緑井メンタルクリニック
広島市安佐南区緑井5丁目29-18-401

 はじめまして、このたびJR緑井駅前で、緑井メンタルクリニックを開設いたしました上西清です。このクリニックは、メディカルビルの最上階の南側にあります。明るい待合室が、特色のひとつです。そこにいるだけで、癒されます。晴れた日の夕暮時の眺望(窓の外の景色)は、幻想的です。交通の便もよく、JRでも、バスでも、自家用車でも通院できます。わが国で心を病む人の数は増加の一途をたどり、平成20年には323万人に達しました。この人数は、がんや糖尿病の患者様の数を上回っています。今や、心の病をもつことは珍しいことではありません。なかでも、職場のうつ病が増えています。厚生労働省による平成23年度の調査では、うつ病等の気分障害(躁うつ病を含む)で医療機関を受診した人は約100万人となりました。この数値は、うつ病に罹っていて医療機関を受診しない人を含みません。この人達に適切な医療を提供することが、心療内科クリニックの使命のひとつであると、私は考えています。逆に、統合失調症で入院する人は減っています。統合失調症がある程度進行すると、自閉的で他人に無関心になります。この傾向が適度であれば、孤独な今の時代に生きるうえで有利なこともあります。そのため、発病はしても入院には至らない比較的軽度な統合失調症の患者さんが増えるのでしょう。こういう人を外来で(時には在宅で)診療していくことも、心療内科クリニックの重要な役割となっています。今まで私が勤務してきた病院は、仕事をもった人の通院には少し不便でした。順調に回復していった患者様が、復職すると通院できなくなって再発することをたびたび経験しました。仕事をもった人でも通院できる診療所を開設したいと思い、平成24年5月に広島市安佐南区の緑井駅前で開業いたしました。広仁会の皆さま、今後とも宜しくお願いいたします。

上西 清 (昭和62年卒)


医療法人 石田耳鼻咽喉科医院
広島市南区旭2丁目4-28

 石田耳鼻咽喉科医院の新理事長となりました浜井行夫と申します。石田耳鼻咽喉科院長として11年目を迎える節目の平成24年4月1日、理事長に就任いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。私はサラリーマンから転身し、平成2年に広島大学医学部を卒業し、耳鼻科に入局、広島大学病院・安佐市民病院・庄原日赤病院・広島赤十字原爆病院で勤務医として過ごしました。その間、地域医療に携わりたいとの思いがしだいに強くなり、開業を考えているところに、広仁会の先輩で、石田耳鼻科を築き上げられた石田玲子先生より「将来の医院継承を見据えて院長に招きたい。」というお話をいただきました。私は広島生まれの広島育ちで、南区の旭町は父祖以来暮らしている地元です。自宅と医院は1kmも離れておりません。石田先生の温かいお申し出を「ご縁」と感じ、平成14年4月院長に就任いたしました。地域性もあるのか、家族ぐるみ来て下さる患者さんが多く、乳幼児から高齢者まで、まさに地元に根差した医療の醍醐味を味わう日々が続いています。院長就任以来、耳鼻科一般と嚥下機能関連の往診をいたしております。勤務医時代に誤嚥性肺炎を反復していた患者さんが、退院後自宅でどのように誤嚥防止対策をしているのか、疑問に思ったのがそもそものはじめでした。勤務医として働いていた病院や関わりのある介護施設から患者さんの訪問診療依頼が今も続いていることに背中を押され、往診を続けています。「地域のニーズに応える外来治療」と「在宅医療に貢献する訪問診療」の二つを柱とし、スタッフともども懸命に歩んでおります。当医院は母校・広島大学医学部にも近く、広仁会の皆様にはさまざまな場面でお支えいただき、感謝に堪えません。いつも温かく、的確なご指導・ご助言を惜しまない先生方に恵まれ、大変心強く思っております。今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

浜井 行夫 (平成2年卒)


かわむら内科クリニック(内科・糖尿病内科・内分泌内科)
広島市西区庚午中2-19-9

 平成24年4月11日より、西区庚午中2丁目にて新規に開院させていただきました、かわむら内科クリニックの河村智一と申します。私は平成3年に広島大学医学部卒業後、広島赤十字・原爆病院等にて研修させていただき、平成9年に広島大学大学院医学研究科へ入学、第2内科にて糖尿病に関する研究をさせていただきました。リサーチが終了後、平成12年から平成21年まで広島市民病院内科にて糖尿病や甲状腺疾患、副腎疾患などの内分泌・代謝疾患を中心に診療をさせていただきました。また、広島市民病院では夜間休日の救急診療もさせていただき、広島市の救急医療の現実に触れることができて非常に社会勉強にもなりました。その後、平成21年4月より平成24年3月まで国立病院機構 呉医療センター・中国がんセンターにて同様の診療をさせていただきました。専門は慢性疾患なのですが、三次救急の病院を計12年間務めさせていただいたため、たくさんの救急疾患にも携わることができ、その経験が開業してからの現在、非常に役に立っていると思います。自分の専門は慢性疾患であるため、大病院では外来患者が次第に増えてきて、常に飽和状態になっていました。実際には逆紹介することに莫大なエネルギーを費やす日々を送っていました。気が付いてみると、診察時間を気にして優しい診療ができていなかったように思います。この度、開業医としてじっくりと時間をかけて外来をする機会を得ることができました。現在、糖尿病、甲状腺疾患といった内分泌・代謝疾患を中心とした専門外来、および地域の患者様に対して一般内科の診療をさせていただいております。広仁会広島支部の皆様、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

河村 智一 (平成3年卒)


廣島クリニック
広島市中区宝町2番1号 フジグラン4階

 平成24年4月19日より中区宝町2番1号にあるフジグラン4階に新規開業させて頂きました。開院にあたり多くの方々のご支援ご協力を頂きましたことを、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。小生は、平成4年に広島大学を卒業し広島大学整形外科教室に入局、その後、松山赤十字病院、広島総合病院、広島県立身障者リハビリテーションセンターで研修致しました。平成11年から広島市西区東観音にある廣島クリニック(本院)で、整形外科一般、特に人工関節置換術・骨折・外傷の手術治療、リウマチ・リハビリテーションの治療について研鑽を積ませて頂きました。開業後も、今までの経験を踏まえて一人でも多くの患者様に適切な医療提供を心がけ信頼されるクリニックになるように、スタッフともども研鑽を重ねる所存です。また、私自身も患者様への医療を通して少しずつ成長していきたいと考えております。まだまだ若輩者でご迷惑をおかけすることもあろうかと思いますが、新任地におきましても心を新たにして努力する所存でございますので今後とも一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

久米 健介 (平成4年卒)